UDワークショップ

茶碗制作ワークショップ #3 上絵付け

〇△☐茶会プロジェクトとして、自分たちが作った茶碗を使い、障がいのあるなしに関わらず誰でもが参加できる茶会の開催のため、自分たちの茶碗づくりを行います。

九谷焼作家として活躍する牟田陽日さんを講師に迎えたワークショップの今回は第3回。上絵付けを行います。

第3回 上絵付け

日時:2021年3月29日(月) 13:30~16:30

会場:九谷セラミック・ラボラトリー(小松市若杉町ア91番地)

いよいよ茶碗制作は最終回です。下絵付けと釉薬をかけて本焼きした茶碗に、九谷焼の基本色を用いて上絵付けを行います。絵を描く人もいれば、模様や文字を描く人もいました。事前にラフスケッチを描いて持参する人も。今まで作ってきた茶碗がさらに味わい深くなりました。焼くと絵の具の色が変わることも相まって完成形が楽しみです。

 

九谷焼の基本色。焼くと色が変わる。

施設の利用のしやすさを検討

会場は九谷焼の制作体験ができる施設「九谷セラミック・ラボラトリー」を利用しました。体験工房の作業台は、小学校で使用しなくなった作業台を再利用しています。今回のワークショップを進めるにあたり、九谷セラミック・ラボラトリーのスタッフの方と一緒に、障がいのある方が利用しやすい環境を検討しました。車椅子ユーザーにとっては、作業台の下に車椅子が入らず、天板までの距離が遠くなってしまいます。そこで天板に別の板をクランプではさんで固定することで、利用しやすい作業台になるよう工夫しました。

新たな発見

ワークショップを進めることは、講師の牟田さんにとっても気づきや発見がありました。

「視覚に障がいのある方や車椅子ユーザーが実際にどのような動きで作業をするのか、可能なことややりづらいこと、個々の違いなどが理解できます。このように、それぞれの特徴が茶碗づくりの中でどのように表れてくるのかがワークョップの一つの醍醐味と考えています。」

普段、制作に打ち込んでいる牟田さんにとっては、

「本来であれば混ぜない絵の具同士を混ぜることや普段は使わない道具で塗ることが、新鮮な発見」となったようです。

最後の窯焼きを待つ茶碗たち