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茶碗制作ワークショップ #4 茶碗お披露目茶会

〇△☐茶会プロジェクトとして、自分たちが作った茶碗を使い、障がいのあるなしに関わらず誰でもが参加できる茶会の開催のため、自分たちの茶碗づくりを行います。

九谷焼作家として活躍する牟田陽日さんを講師に迎えます。

3回にわたる茶碗の制作を終え、今回は完成した茶碗のお披露目茶会です。

第4回 茶碗お披露目茶会

日時:2021年4月23日(金) 13:30~16:00

会場:ユニバーサルデザインいしかわ事務局(株式会社計画情報研究所内)

茶碗の完成に合わせて、お披露目を兼ねた茶会を開催しました。ワークショップに関わったメンバーがそれぞれの思いをこめた茶碗を紹介しあい、ひとりひとりの感性や思い出、工夫したことなどを共有しました。「海」という共通のテーマのもとでの制作でしたが、普段の生活では忘れがちになっていた記憶を呼び起こしたようで、様々なストーリーが語られました。

海をイメージした「吉はし」さんのお菓子を頂きながら、自分がつくった茶碗で一服のお茶を堪能する、そんな豊かな時間を過ごしました。

自分の手で作ることを大切にしたワークショップ。完成した茶碗は自然と自分の体になじむのか、一見飲みにくそうな形の茶碗も、それぞれに飲み口を見つけて美味しくお茶を楽しまれました。

ユニバーサルデザインと感染症対策

安心して集うことができるよう、感染症対策として、ユニバーサルデザインの観点からも茶会の場面ごとで利用する独自の感染症対策マニュアルを作りました。

飲食時にマスクを収めるマスクケースは机に貼り付けたので、手に力を入れることが難しい方も所作が美しく簡単に開け閉めができるよう工夫しています。

新たな可能性をひらく

今回の茶碗制作プロジェクトは、作り方のデザインから始まりました。型から始め、自分の形にしていく過程を生み出すことができました。教える側、教わる側という関係性ではなく、双方向の関係性が生まれていくところがこのワークショップの価値かと思われます。参加者同士、様々な価値観に触れることで、日常で習慣化される自分の殻を広げることができたのではないでしょうか。

九谷焼という石川県に根付いた工芸を題材に、新しい扉が開かれた今回のワークショップ。この地域の面白さや可能性を改めて実感することができました。