UDプロジェクト

ダイアログ・イン・ザ・ダーク ショーケース@金沢21世紀美術館 

\北陸初開催/

暗闇のソーシャル・エンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、暗闇のソーシャル・エンターテイメントです。

 

参加者は完全に光を遮断した空間の中へグループを組んで入り、暗闇のエキスパートである視覚障害者のアテンドにより、中を探索し、様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、コミュニケーションの大切さ、人のあたたかさなどを思い出します。

 

1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれたダイアログ・イン・ザ・ダークは、これまで世界41カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験。何千人もの視覚障害者のアテンド、ファシリテーターを雇用してきました。日本では、1999年の初開催以降、東京と大阪「対話のある家」を中心に開催、これまで21万人以上が体験しています。また、2010年からは、チームビルディング、コミュニケーション促進などの企業研修(ビジネスワークショップ)としても利用され500社以上が導入。日本唯一の暗闇研修としても注目されています。

 

北陸初開催となる本展覧会では、「工芸」をテーマにしたオリジナルプログラム「暗闇で感じる工芸」を開催しました。

開催概要

ダイアログ・イン・ザ・ダーク ショーケース@金沢21世紀美術館

期 間:2018年10月18日(木)~28日(日) 22日を除く10日間

会 場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA

料 金:3,500円

主 催:一般社団法人ユニバーサルデザインいしかわ

    一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ

    東アジア文化都市2018金沢実行委員会、金沢市

後 援:石川県、北國新聞社、エフエム石川、認定NPO法人趣都金澤

監 修:DIALOGUE SOCIAL ENTERPRISE GmbH / Dr.Andreas Heinecke

The concept of “Dialogue in the Dark” and its related trademarks are the intellectual property of Dialogue Social Enterprise GmbH.

 

※本ショーケースは、「東アジア文化都市2018金沢」の市民連携特別事業として開催いたしました。

■東アジア文化都市とは
日本・中国・韓国の3カ国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、現代の芸術文化や伝統文化、芸術イベント等を実施するもので、2018年は金沢市・ハルビン市・釜山広域市が選定されています。

■各回時間

① 10:00~11:30  定員10名
② 10:45~12:15  定員10名
③ 11:30~13:00  定員10名
④ 12:15~13:45  定員10名
⑤ 14:00~15:30  定員10名
⑥ 14:45~16:15  定員10名
⑦ 15:30~17:00  定員10名
⑧ 16:15~17:45  定員10名
⑨ 17:00~18:30  定員10名 (金土のみ)
⑩ 17:45~19:15  定員10名 (金土のみ)

開催報告

▶ 実施ユニット数 86回

▶ 体験者人数 849名

▶ 協賛企業 46社

▶ クラウドファンディング支援者 55名

▶ クラウドファンディング達成額 421,000円  (目標額に対する達成率 52%)

▶ メディア紹介 新聞4社,テレビ6社,雑誌2誌,その他1媒体

メディア情報

体験した参加者からの感想(アンケートからの抜粋)

  • 目で見るとそれで物を理解してしまったように思ってしまうが、目で見えないことで、「これは何なのだろう」ということをずっと考え続けられるので、時には目で見ないほうがものを深く理解できるのだと思った。(16歳)
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  • スペース移動の時、声をかけあったり、触ったり、今までは他人であり、機会があってこの回に参加したメンバーがこんなにも親切にしてくれる事に、涙が出てきた。「人は1人では生きられない」それを言葉でなく体験できたことを、今日から大切にしたい。工芸品を触った時間は、想像がおもしろく最後にけいちゃんが「見える世界でこれに出会った時がまた 感動しますね」と言った事がとても印象的でした。(50歳)
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  • 工芸に触れている時は、生あるものを感じました。作られた人の気持ちはどんなものだろうか…など。普段経験ができないことをたくさん経験できました。(34歳)

 

とても有意義な体験でした。暗闇の中で、どんなに目をこらしても自分の手すら見えない感覚が新鮮であり、不安にもなる感覚でした。暗闇から明るい部屋に出たときの感覚で、見えているんだけど、まだ見えていないような気持ちが残ってて、視覚以外でいろんなことを感じようとしている自分がいました。(42歳)

 

くらかったけどなれてきたら少しらくになった。目がみえない人はどうやって食事をしたり、勉強したりしてるのか気になった。(10歳)

 

暗いところは制限されることが多いはずなのに、心、メンタルはすごく開放されていました。たぶん素の自分で行動していたと思います。とすると…いつも私が生活している世界は人の目が気になったり、まわりの人に左右されて生きているのではないか…と気づきました。この体験で己を知ること ができた気がします。(54歳)

 

目を使えないところでこそ見えるものだったり、感じるものがたくさんあって感動しました。自分のまわりには、自分が思っているよりも大切なものがほんとうにたくさんあって、1つ1つが輝いていて、その輝きにつつまれて生きている私は、生まれる前から幸せだったに違いないと、自分のことを見つめ直して、たくさん知る機会になりました。私は  未完成  というタイトルをつけたけどよく考えると完成した人が身をけずって何かのために生きていった形が、けずれたあの作品だったのかもしれないなと思いました。助け合っていると、自分ってこんな風に動ける人間だったのか!とおどろきもうれしさもあってとてもいい経験になりました。受験への勇気をもらえました。頑張ろうという気持ちと頑張ろうという力をもらっていい意味でリセットできました。人間の視覚以外の“五感”といわれるものをもっと使っていきたいです。泣きそうになるくらい感動しました!また大人になったら行きたいです。本当に大切な人に今日感じたものを伝えていきたいです。今日のことはぜったい一生胸の中の宝物です。(15歳)

展示に際してご協力をいただいた皆さま

早崎真佐子、池田晶一(金沢美術工芸大学 工芸科 教授)、金田みやび(ギャラリー点)、川崎宗晃(表千家教授者)、坂井直樹(金属作家)、中村卓夫(陶芸家)、西村松逸(漆工)、一般社団法人金沢ビジネスクラフト創造機構、花茶屋(岸田英治、若林希和子、高橋清美)

Special Thanks