2021.02.19 UDワークショップ 茶碗制作ワークショップ #1 形づくり 〇△☐茶会プロジェクト九谷焼作家の牟田陽日さんとともに これまでに鈴木大拙館(2017年)、しいのき迎賓館(2019年)で「〇△☐茶会」と称する茶会を開催してきました。自分たちが作った茶碗を用い、茶席に集う参加者どうしの対話を行うことで、お互いのものの感じ方や考え方を享受する茶会であり、一つのスタイルを創り上げたといえます。今回は九谷焼作家として活躍する牟田陽日さんと、目の不自由な方や車椅子ユーザーのみなさんと一緒に茶碗づくりを行いました。2021年の秋には、完成した茶碗を披露し、会員のみなさんや一般の方々が参加できる茶会を予定しています。3回にわたるワークショップで、参加者それぞれに自分がつくりたい茶碗を作ります。 第1回 形づくり 日時:2021年2月19日(金) 13:30~17:00会場:九谷セラミック・ラボラトリー(小松市若杉町ア91番地) 第1回は、粘土で茶碗の形をつくります。丸や三角、四角、楕円など様々な形で大きさの異なる12個の石こう型に、うすく伸ばした粘土を貼り付けていきます。粘土を伸ばしたり切ったりする道具は、目の不自由な方には触ってもらいながら使い方をレクチャーしました。 牟田さんのアドバイスのもと、粘土を薄くのばす。 自分にとって使いやすい茶碗は、人それぞれに違います。例えば、手にあまり力を入れることができない人は、お茶を飲むときにあまり傾けなくてもよいよう浅めの茶碗にしていました。また、茶碗の上部を重くすると持った時に軽く感じる特性から、持ちやすい重さにするために厚みを調整することもできます。 型に貼り付けるので、少しの力で成形できる。 制作にあたって 大きさや形の異なる12個の型 ワークショップの進め方は、講師の牟田さんとパートナーの牧野さんが企画し、型に粘土を貼りつけて成型する方法を提案してくれました。型を使うけれども、きっちりとした形にならないようにと、お二人が作ってくださった完成見本の茶碗は、不定形なものばかり。制作に使う道具に、普段は使わない種類のハケやスポンジも用意してもらうことで、表現の幅が広がりました。 講師の牟田さんには、自分のつくりたいようにつくることを大切にしながらサポートしてもらったことで、達成感を味わうことができたのではないでしょうか。