ブラインドサッカーはパラリンピックの正式種目の1つ。フィールドプレーヤーは全盲※、ゴールキーパーは弱視者または晴眼者が行う。
そして、以下の3つの特徴がある。
①音が出るボール
転がると音が出る特別なボールを使用。大きさはフットサルと同じ大きさ。音が出ることでボールの位置を把握できる。
②「ボイ(Voy)」
ディフェンスはボールを取りに行くとき、自分の位置を知らせるための「ボイ!」という声を出さないといけない。「ボイ(Voy)」はスペイン語で「行く!」という意味。
③目の見える人の協力
ゴール裏にガイド(案内役)がいて、ピッチの選手にゴールの位置(距離、角度)などを伝える。サイドラインには高さ1mほどのサイドフェンスが設置され、ボールがサイドラインを割らないことや、選手がピッチの大きさや向きを把握することも助ける。
「ブラインド」という言葉があるため、目が不自由な人がするスポーツに捉えられてしまうが、実際は目が不自由な人と目が見える人が支えあい、強みを活かしゴールを目指すスポーツである。
ブラインドサッカー体験型プログラムのゴールは、インクルーシブ社会創造のきっかけにすることと、参加者の心の中にある偏見を取り払うことにある。
2019年7月27日(土)に障がいのある、ないに関係なく参加者を募り、第1回ブラインドサッカー体験型プログラムを開催した。
普段目が見えている人同士が、声だけでコミュニケーションを取ろうと思うと、なかなかうまくいかない。そこで、手を繋ぐ、肩をたたくなどいつもしないコミュニケーションを取りながら少しずつプレーをしていく。
ブラインドサッカーを体験することで、チームワーク力や信頼関係を強くすることができる。また、自分の弱点に気づき頼りになるのは周りの人の思いやりであることに気づく。
※国内ルールでは協議普及のため、目の見える人でもアイマスクを着用することでプレーは可能。